音浴
下北沢のCITY COUNTRY CITYで行われたmidnight themeでのmemorystormのリリースパーティにて。
エンジニアのカサイ氏もライブに参加し、いつも以上に音の輪郭がはっきりしたライブを鑑賞。
改めて、リリースおめでとう!!
photo by miharu
(追記)
memorystorm、今年のFUJI ROCKにも出演決定!!
東京は新宿にひっそりと本部を構える7th Corner Productions a.k.a.七曲署。その庶務2課で働く男(独身)の日常を綴った日誌。
『偽善エコロジー』武田邦彦著(2008年)
「クールビズ」とか「チーム6%」とか大嫌いなんですよ。なぜか。そもそも「地球が温暖化している」ということさえアカデミックには結論付けられていないし(最近は平均気温が低下しているというデータもあるし)、裏側に見える「光熱費削減」とか「衣料消費喚起」が透けて見えるので。というか、(仮に温暖化しているとして)根本的な解決に向けての策だとは到底思えないのに、このエコブーム。違和感を感じる。
無論、資源の有効活用をすることは非常に意義のあることですが、資源リサイクルをするために、リサイクルをしない場合以上の資源を用いることって本末転倒ではないかと。
本作は工学博士である武田教授が、アカデミックな見地から、分かりやすい言葉で社会に跋扈する嘘を(紳士的に)斬り捨てて行く。
例えば、
検証「レジ袋を使わない」→判定「ただのエゴ」
検証「温暖化で世界は水浸しになる」→判定「ならない」
検証「洗剤より石けんを使う」→判定「よくない」
時折挟まれる武田教授の意見に納得できないところもありますが、検証プロセスと結果はきちんとしており、論理的に説明がなされていると思われる。
「地球環境を悪化させていますよ」と事実と異なる言い草で消費者を脅すエコ・ビジネスには慎重な姿勢をとるべきかと。
Fuck、排出権取引。
『まぐれ』ナシーム・ニコラス・タレブ著(2008年)
大学院時代の科学哲学ゼミ合宿は今でも強烈に印象に残っている。「演繹と帰納」、「真である言明とは何か」とか、普段何気なく用いている理論にも突然として破綻する可能性を秘めていることとか、当たり前だけど忘れがちなことだよなぁ。ポパーとか、ラカトシュとか、ファイヤアーベントとかの名前を、本作を読みながら思い出したっけ。
本作はパッケージングによって対象が金融関係者に限定されそうですが、内容は決してそうではなく、「めったに起きないけど影響が大きい現象」に対する考え方や、文学、哲学、生物学、数学、心理学のトピックをタレブ氏の論理で紡いでいく、非常に知的刺激を得られる良書だと思う。昨今稀に見る枚数のポストイットを本書に張りました。