2008年11月17日月曜日

ストック→熟成

『スパークする思考 右脳発想の独創力 』内田和成著(2008年)
経済学者ヨゼフ・シュンペーターは「イノベーションは既存の生産要素の全く新しい結合である。」と喝破し、アメリカ広告業界でも有名なジェームズ・ヤングも「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせである。」と述べている。俺もそう思う。
しかし、そもそも組み合わせるにも、その組み合わせる要素を認識していなかったり、その要素間に似たような構造を見出せなければ、組み合わせることができないわけで。
で、本作品。前述のヤング氏の作品でいうところの第一段階(資料集め)~第三段階(孵化段階)に、分量が多く割かれていると思われる。つまり、組み合わせる要素を「なんとなく、無理しないで」アンテナを張って集めること。
そして、その要素をなんとなく気に留めつつ、普段の生活の中の問題意識や興味から、要素間に繋がりを見出し、アイデアを生み出す。つまり、閃く。つまり、スパークする。

この本を「良いなぁ」と思う部分として、「う~ん、う~ん」とアイデアを捻り出すというよりも、自然体でふとしたときにアイデアが閃くことを指南しているところかと。

アイデアをつくる、ということを体系的にまとめている(かつ、読みやすい)点では、ヤング氏の『アイデアのつくり方』の方が好きだけど、実際どう取り組むかという視点で非常に参考になりました。

やっぱねぇ、多様なインプットがないとアイデアは浮かびませんよ。

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